術後健診を前にして。
9月30日に退院して以降は、なんやかんや普通に過ごしていましたが、11月2日の術後健診の日が近づいてくると、気持ちがそわそわ落ち着かなくなりました。
「手術跡の確認とかそういう感じっしょ?」と、術後健診を軽く考えていた飯沢ですが、ふと担当医師の言葉を思い出したのです。
「手術で取り出した腫瘍は病理に出され、良性か悪性かを検査します。術後健診の時に、結果をお伝えします」
そうだった……。腫瘍って、取って終わりってわけじゃないんだ……。
手術してはい終わり!って気持ちでしたが……肝心の腫瘍が良性か悪性かわかるまでは終わりじゃないってことですよね……。
完全に油断していましたが、その事実を思い出してからは、動揺が凄まじかったです。
もし悪性だったら……?また手術……?というか悪性ってなに……?
あまりの狼狽えっぷりに、連日お酒を飲まなければ眠れませんでした。
術後健診の結果は……?
とうとう11月2日、術後健診の日が来てしまいました。
3週間ぶりに、病院を訪問。大きな病院の殺伐とした重苦しい雰囲気、ちょっと気後れしてしまいますよね。緊張しながら自動受付機に診察カードを挿入して、受付を済ませました。
朝の9時に予約だったので、8時50分頃に婦人科病棟に到着。婦人科病棟の受付で番号札をもらって待機。
この待ち時間が、非常に長かった!!!!
大きな病院は混雑しているので、待ち時間が長くなることは承知の上ですが、 まさか9時の予約なのに、2時間後の11時に呼ばれるとは!!!
やきもき、どきどき、とても心臓に悪い時間でした。
「はい、飯沢さんね。病理の結果は良性です。診察台に座ってください。卵巣や子宮の様子をみます」
診察室に入った瞬間、椅子に座る前……というか、まだドア前に立っている時に結果を告げられました。
あっけないというか、そっけないというか、せっかちというか……。
あれよあれよと内診も終わり、
「以上で治療は終了です。今が一番子宮が綺麗な状態ですので、妊娠を考えているならば今がチャンスです」
「ですがそうでなければ、ディナゲストの継続をおすすめします。別に飲まなくてもいいですけどね。生理がある限り、卵巣嚢腫の再発や他の婦人病の可能性はありますから」
「次に卵巣嚢腫になった時は……妊娠は難しいでしょうね。手術をすると卵巣や子宮に負担がかかり傷付きますから。今回の手術でも、ずいぶん負担がかかったと思います。で、ディナゲストはどうしますか?」
「……継続します」
「わかりました。では1ヶ月分出します。その後はかかりつけのクリニックで、もらってくださいね」
「お世話になりました。ありがとうございました」
こうして淡々と事後健診が、終了しました。
とりあえず、完治!