夜通し謎の胃痛に悶える。
「食欲がないのは困りものです。このままだと退院許可できないかもしれません」
病室に来訪した医師に言われた一言。
この言葉に絶望を感じた私は、退院できないかもしれない不安に駆られていました。早く病院からおさらばしたいのに、なんてこった。
相変わらず食欲がないけれど食事の意志を見せなければと思い、昨日の昼食と夕食を無理やり食べました。
それがよくなかったのかもしれません。
就寝中、突如胃痛に襲われました。激痛。
痛すぎるあまり、脂汗が止まらず痛みに悶えることに。途中で着替えが必要なくらい、尋常ではない汗の量が流れ出ました。
あまりに苦しかったので看護師さんに報告しようかと思いましたが……やめました。
報告した結果、退院が延期になるかもしれないからです。
それだけは絶対に嫌だ……!
気休めに所持していた市販の胃薬を飲んでひたすら耐えましたが……痛みは治りませんでした。
地獄のような夜を過ごし、ようやく落ち着いたのが朝食の時間。
疲労困憊と寝不足で迎えた朝食が、こちら。
お米180グラム、納豆、キャベツの和物、漬物、玉ねぎのお味噌汁、飲むヨーグルト。
ごめんなさい……無理して食べると胃痛がぶり返してしまう可能性があるので、潔く残しました。
ほとんど食べられませんでした。
トレーを下げにきてくださった看護師さんは……やっぱり渋い顔。
ああ……退院延期確定だな……。
覚悟を決めました。
無駄にやきもきさせやがって……!
朝食を終えた後は特になにもすることがなかったので、ぼうっとテレビを眺めていました。
胃痛という爆弾を抱えている今、何をするのも、何を飲むのも、何を食べるのも、神経を尖らせていました。
そんな時、看護師さんが病室にやってきました。
この看護師さんは、廊下ですれ違ったことはありましたが、担当してくださるのは初めてでした。
「飯沢さーん、明日の退院についてですけど……」
え?
「退院ですか?」
「はい、退院です」
え?退院できるの?
「あの昨日……このままだと退院許可できないかもしれないって言われたんですけど……」
「え?そんな話が?引き継ぎではそういった話はなかったですが……。とにかく大丈夫ですよー!ちゃんと明日退院できますからね!」
え?どういうこと?
これ以上追及すると退院ができなくなるかもしれないのでふわっとした感じにしておきましたが……
いや……どういうことなの!退院許可できないかもって話はなんだったの?
退院できるからいいけど……ひやひやさせやがって!
食欲はなし!でも気にしない!
昼食です。食パン、ジャムとマーガリン、クリームシチュー、サラダ、フルーツ、野菜ジュース。
そして夕食です。 お米180グラム、金目鯛の炊き合わせ、茶碗蒸し、お浸し、水餃子、りんごです。
退院できる許可を得たので、もうびくびくしない!食事は無理をして食べず、残しました。
明日の朝食さえクリアすれば……もう大丈夫!帰れる!
術後3日目のお腹
※以下にお腹の画像を掲載しています。
※苦手な方は飛ばしてください。
おそらく入院中、一番出ているお腹です。ぱんぱん!
本当に卵巣嚢腫取ったの?…… って思うくらいパンパン!
ついに明日は退院です!