手術はどうなる……?
とうとう手術日当日を迎えました。
朝6時に起床し、体温をチェック。
……38.3度。
「やっぱり体温下がらないですね……」
看護師さんの顔が一気に曇りました。
もうこれまた手術延期のルートじゃない……?
私の中で期待が諦めに変わった瞬間でした。
「一応浣腸しましょうか」
看護師さんの"一応"が、更に私を奈落の底へと突き落としました。
一応……やっぱりそうなんだ。
最終的に手術延期か続行かを決断するのは担当医なので、早朝の段階ではどうなるかわかりません。
とりあえず手術を受けられる様に、準備だけはしっかり整えておきます。
絶望的な気持ちで浣腸をして頂き、これまた絶望的な気持ちでお手洗いを済ませました。
お昼は退院祝いで、お寿司になりそうだなあ……。
そんな気持ちでした。
手術……?!
手術予定時間は11時でしたので、比較的時間には余裕がありました。
手術当日は絶食のため朝食はなし。浣腸&お手洗い後は、特にすることもなく暇でした。
ゆっくりとシャワーを浴びて、部屋の片付けを済ませて、後はぼうっとテレビを見ていました。
この日は安倍晋三元首相の国葬の日。
すると突然、9時に担当医が来訪。
「熱は高いですが、手術をします。予定は11時からでしたが、9時半からします。いいですか?」
えー?!
急すぎない?まだ点滴もしてないよ?(手術1時間前に点滴予定)
「付き添いは旦那さんですか?今すぐ来てもらえる様に連絡してください」
「え……?あ、はい……」
「では手術衣に着替えて点滴をしたら、手術室に来てください」
「はい……」
いや、なにこれ。急すぎない?
急いで夫に連絡した後、これまた急いで手術着に着替えました。
手術着の下は、パンツのみ。ブラジャーやブラトップは禁止です。
入り口で待機されていた看護師さんに点滴をして頂き、あれよあれよと手術室に行くことになりました。
1時間半前倒しでの手術開始。
手術室には、点滴スタンドを引きずりながら歩いて行きました。
手術時間が大幅に変更となってしまったので、術前に夫とは会えないまま入場。
手術室は寒いんですね。ひやっとした空気を感じ、ようやく手術するのだと実感しました。
実感した途端、緊張感が高まり、武者震いが止まりませんでした。
ぶるぶるしていると、私の手術を担当してくださるオペ看護師の方が挨拶に来てくださいました。
お名前を名乗ってくださったのですが、頭が真っ白で右から左へと流れてしまいました。
その方に案内されて、手術ブースに入場。
手術メンバーがずらっと並んで、私を迎えてくださいました。
手術台に横になった私に一人一人挨拶をしてくださいましたが、これまた雰囲気に気圧され全く覚えていません。
私も名前と生年月日を名乗りましたが、アワアワ状態。
そうこうしていると、酸素ボンベが装着されました。
「飯沢さん、麻酔かけますね。はーい、1,2,3……」
酸素ボンベから白いもくもくとした変なガスが出てきて、咳き込みそうになりました。
なんか息苦しい……そう思った瞬間、記憶がなくなりました。
手術前夜& 手術当日朝のお腹。
※以下にお腹の画像を掲載しています。
※苦手な方は飛ばしてください。
(手術前夜のお腹)