いい加減にしてくれよ!私の体温!
……また38度台。
もう平熱が高いのがデフォルトになってしまったので今更驚きはしませんが、検温してくださった看護師さんの目の色が変わったことをはっきり見ました。
やばい、また手術延期になったら困る。
私は慌てて声を上げました。
「前回の退院日から約3週間、3時間おきに体温測定し記録してきました!ここに体温表あります!」
「見てください!!!」
そう訴えながら、自作の体温表を提出しました。
看護師さんはそれをチェックしながら一言。
「体温表、お預かりします。飯沢さんの平熱が高いことは理解しましたが、やはり当日の体温によっては手術延期の可能性もあります」
「もしこれ以上体温が高くなってしまった場合は、延期……かもしれません」
延期の可能性……
そうだよね、万が一何かあったら困るもんね……と思いつつ、手術延期の可能性を示唆されて愕然としました。
悲しみのディナー。
手術延期の不安に怯えながら頂いたディナーがこちら。
お米180グラム。鯖の焼き魚。きのこおろし。とんぶりあん。胡麻和え。豚肉ピーマン塩炒め。
持参したふりかけでお米を食べましたが、手術がどうなるか上の空で、ほとんど食べ物が喉を通りませんでした。
こんな時お酒があると嫌なこと忘れて眠れるのになあ……と思いながら、夕食を終えました。
おへその掃除。
夕食後は明日の手術の準備です。
明日になるまで手術が受けれるのか延期になるのかはわかりませんが、とりあえずいつでも臨めるように心身を整えます。
まずはおへその掃除。
お腹を出してベッドに仰向けになると、看護師さんがおへその掃除をしてくださいます。
手術はおへそから器械を入れるため、おへその汚れが溜まっていると感染源になるそうです。
おへそに生暖かいオイルのような液体の感触を感じたのも束の間、「おへそ綺麗なので、全然汚れてないですね」と軽く拭き取られて終了。
個室最高!シャワー快適!
前回は二人部屋だったのですが、お部屋にはトイレもシャワーもなく、共有スペースを利用しなければなりませんでした。
その時お世話になった入院棟はなかなか古くて、お掃除が行き届いていない少々ヘビーな環境でした。
カラスの行水でシャワーを終えたのは、いい思い出。
ですが今回は個室なので、気兼ねなくシャワーできました!
のんびりシャワーできました!
浣腸は必須。
最後に浣腸。
以前にも申しましたが、私の特技は便意を操ること。つまらない自慢ですが、浣腸をいれても1時間は我慢できる体質です。
何故か座っていると便意を我慢でき、立ち上がるとその瞬間に催すというよくわからない技を持っています。
手術前に全ての便を出し切りたかったので、1時間以上待ってからトイレに行きました。
浣腸は翌朝もあります。
水分補給と21時におやすみ!
水分は明日の朝六時まで摂取可能です。
経口補水液かお水、どちらか選べます。
私は経口補水液が苦手なので、自販機でお水を買ってそれを飲むことにしました。
飲んだ量を看護師さんに申告しなければならないので、飲み干したペットボトルは捨てずに保管しておきます。
ベッドに入りながらぼうっとしていると、看護師さんが見回りにきました。
懐中電灯でベット付近を照らし、患者さんがいることを確認するんですね。
1時間おきに見回りがあったので、人の気配で何度か起きてしまいました。
看護師さんも大変だなあと思いながら、眠りにつきました。
さて手術はどうなるのか……?