急に神様に頼りたくなる。
2回目の入院日が刻々と迫るにつれ、私の不安や緊張はピークを迎えていました。
もしまた体温が38度越えして、手術中止になったらどうしよう。
さすがに同じ理由で2回も手術中止になってしまったら……洒落になりません。
何度も申していますが、私の平熱が高くなった理由はディナゲストの副作用。
ディナゲストの服用を中止すれば平熱は元に戻ると思いますが、治療にはディナゲストが必須。
手術前日まで、ディナゲストは飲まなければなりません。
入院中に38度になってしまう可能性は……大アリ。
そういうわけで私の懸念は、時間と共に増していくばかりでした。
そんな時ふと突然、「神様に頼ってみようかな」 と思うようになりました。
お恥ずかしいお話ですが、私は全く信仰心がありません。
これまでの人生ほとんど神様が脳裏を過ぎったことがなく、結婚するまでの26年間、初詣すらも行ったことがありませんでした。
それにも関わらず不思議なことに、神頼みに行ってみたい気持ちになりました。
神様の立場にしてみれば、図々しいですよね。
ピンチの時だけ神頼みかよ、と神様に思われたと思います。
実際私も都合良すぎだなと自覚していましたが、とにかく行くだけ行ってみることにしました。
ご利益を求めて淡島堂へ。
都内で婦人病祈願に特にご利益がある場所といえば、浅草寺の淡島堂。
淡島堂は江戸・元禄年間に、女性に優しい神様をまつる、和歌山県の加太神社の淡島明神をお迎えして建てられましたそうです。