PCR検査の結果。
手術前の検温で、何故か38.8度を叩き出してしまった飯沢。
不思議なのは体温が高いだけで、具合は一切悪くなく体調は普通。
これも全て、ディナゲストの副作用の所為!!!
本当に怖い副作用です。
そういうわけで前日から体温38度台を維持し続けたまま、手術日を迎えてしまいました。
そのためコロナを疑われ、初めてのPCR検査を受けることに。
さてその結果は……
陰性!!!よかった……!!!
コロナには人一倍気をつけていたので、コロナではない自信がありましたが、やっぱり結果が出るまではドキドキでした。
これで手術OKのはず!!!
改めて手術に向けて気持ちを引き締めました。
なんだか雲行きが怪しい……ぞ?
PCR検査結果待ちをしていたこともあり、この時点で手術予定時刻10時30分を大幅に過ぎていました。
現在の時刻は11時10分。
看護師さんから「手術担当医が病室に来るので、ちょっとお待ちくださいね」と言われたので、病室で待機。
お手洗いに行ったり、ベッドの上でぼうっとしながら待っていました。
その間ずっと点滴がついたままだったのですが、とうとう点滴も終わってしまいました。
新しい点滴に交換になるのかな……?
そうこうしていると、私よりも先に手術を受けていた同室の方が、病室に戻ってこられました。
人の出入りや、ベッドが運び込まれる音、機械音、 苦しそうな気配や空気で、緊張感マックス。
膀胱がむずむずして何度もお手洗いに駆け込む事態に。
私大丈夫か……?
心拍数が最大限まで上昇し、手術を思うと恐怖で身体が強張っていきました。
手術担当医が病室に来る。
お手洗いと病室を何度も往復してその時を待っていると、ようやく私の手術担当医が来てくださいました。
入院する前……診察の時から常々思っていたのですが、私の手術担当医は、お世辞にも愛想が良いとは言えず、無愛想。
おまけに淡々とした口調なので、少し近づき難いというか怖い印象です。
その先生が神妙な面持ちで、「飯沢さん」と切り出しました。
嫌な予感がしました。
「本日の手術は中止です」
……え?
「PCR検査の結果、コロナではないと確認できました。しかし熱が高過ぎます」
……それはごもっともです。
「原則として発熱がある場合、手術は延期です。緊急性がある場合は手術をしますが、飯沢さんは緊急ではないので延期します」
……。
「手術前検診の有効期限が今月末(2022年9月末)までなんです。それを過ぎると、また受けなければなりません。幸い今月の9月26日午前に空きがあるのですが、その日に手術するのはどうでしょう?入院日は前日の9月25日です」
……。
「そんなに心配しなくても、大丈夫です。手術前の発熱はよくあることなので、思い悩まないでください。強いストレスを感じると、急激に体温が上昇してしまう患者さんは、多いんですよ」
……。
「飯沢さん、本当に大丈夫ですから。落ち込まないで。今回はこれで退院となってしまいますが、これで入院の環境がわかったと思うので、次回の入院の時は緊張しないで入院できると思いますよ」
……。
「では9月26日に、お会いしましょう」
こうして私の入院生活は、手術なしで終了してしまいました。
再び入院予約をする。
手術中止を告げられ、とてつもなく羞恥心でいっぱいになってしまいました。
あれだけ入院するすると家族に応援してもらっていたのに、手術なしで退院って……。
写真のように点滴&手術衣まで着て待機していたのに……。
結果的に無駄に点滴を身体の中に取り込んでしまいました。
夫には仕事を休んで付き添ってもらっていたのに……。
まさかの熱で手術中止。
恥ずかしさやら情けなさで、本当に顔から火が出るような思いでした。
看護師さんに点滴の管を抜いて頂き身支度を整えた後、入院予約票を貰って退院。
これからまた、入院手続きです。
ナースステーションを通る時に、「飯沢さん退院です。退院おめでとうございます」と看護師さんたちに声をかけられました。
拍手まで頂いてしまいました。まさかの拍手ですよ。
もう穴があったら入りたい。衝動的に床の上を転げ回りたいくらい、恥ずかしかったです。
待合室で夫と合流した時、夫は大爆笑していました。
その笑顔に多少救われましたが、まあ……恥ずかしいことには変わりなかったです。
お寿司で退院祝い(?)
入院受付カウンターで入院予約をした後、お寿司で退院祝いをしました。
全然お祝いでも何でもないのですが……景気付けということで。
……次回は必ずや手術を受けます!