♯27 手術は……?【入院二日目1】【手術日当日】

2023年12月22日金曜日

手術 入院中

朝6時起床。

 
色々な物音や機械音や話し声や喚き声が気になってしまい、結局全く眠れずに朝を迎えました。
 
一睡もできなかった……!
 
 
どこでもすぐに眠れる体質の方が羨ましいです。

普段とは違う環境で落ち着かないのと、頭が緊張と興奮で昂っていて、目を瞑っても全く眠れませんでした。

眠いのに、眠れない。起き抜けから疲労MAXです。
 
こんなコンディションで手術大丈夫かな……?
 
起床時間は、朝6時。
 
私の体調とは裏腹に、爽やかなBGMとアナウンスが流れて一日が始まりました。
 
睡眠不足の所為なのかマイナス思考で全く爽やかではありませんでしたが、今日は大事な手術日。
 
気合を入れて己を奮い立たせました。 
 
アナウンス後に一斉に看護師さん達が動き始め、採血や検温等の処置のために病室に来てくださいました。
 
 
まずは検温。 
 
体温は……
 
38.8度!!!!!
 
前日から体温が下がらず、維持。 

体温の高さに眩暈がする思いでした。
 
具合は全く悪くないのに、相変わらずの体温。
 
なんで?体温が下がる気配がありません。
 
私の体温を確認した看護師さんは、困り顔。
 
「うーん。またもう一度後で測り直してみましょうか」と言ってくださいましたが、いよいよ私がコロナかもしれないと思い始めているようでした……。
 
その後は浣腸。
 
体温が高いこと&コロナを疑われていることで不安になり、冷静でいられなくなっていたので、前夜のように便意を操るとか艦長をコントロールするとか、そういう余裕はありません。
 
30分くらい待ってから、お手洗いを済ませました。
 
この間、なんとか体温を下げてみようと思い、冷たいお水をたくさん飲みました。
 
手術当日の朝は絶食ですが、朝食はありません。飲み物(お水か経口補水液)は、朝8時まで飲めます。

朝7時20分にお風呂タイム。

 
体温が高いことに焦燥感を抱え、ざわざわした気持ちでお風呂場に向かいました。
 
昨夜まではお風呂に入れずもどかしい思いをしていましたが、今は体温のことばかり頭を過ってしまい、上の空。
 
一度考え出すと、マイナスのことばかり考えてしまいます。 
 
タオルとお風呂セットを持って、浴室へ。ドアの前に使用中の札を置きます。
 
こちらが、公共の浴室(男女共有)です。
 
 
……うん。
 
脱衣所から既に嫌な予感はしていましたし、私が入院している棟は年季が入っているので色々と覚悟はしていたのですが……。
 
ちょっと……いやちょっとじゃなくて……汚い……。
 
写真では感じないかもしれませんが、お風呂に入るのを躊躇うくらい動揺してしまいました。
 
ちなみにお掃除は毎日午前中にあるそうなのですが、土日はお掃除はお休み。
 
私が入院したのは、日曜日。
 
つまり金曜の夜から月曜の朝までの名残や残骸が、丸々残っているわけです。
 
排水溝は詰まっている所為で機能していないので……要は露骨に汚れが見えてしまいます。
 
とてもヘビーな環境で、思わず絶叫しそうになりました。
 
お風呂時間は一人30分なのですが、一刻も早く去りたかったので、カラスの行水でシャワーを終えました。 
 
バスマットは共有です。
 
しかし、洗濯済みの棚に入っているはずのバスマットは空っぽでありませんでした。
 
幸い私は使い古しのバスタオルを多めに持参したので、それをバスマット代わりにしました。

ちなみにドライヤーは、ナースステーションに言えば貸してもらえます。
 

9時に点滴。 

 
入浴後は荷物の整理をしました。
 
手術中に病室の掃除やベッドメイキング等があるため、荷物が邪魔にならないようにするためです。
 
その後は手術時間を待つだけでやることがありません。
 
パソコンで仕事をしたかったのですが、初めての手術ということもあって、落ち着かず、何も手につきませんでした。
 
ゲームやSNSもチェックする気力もなく、どっしりと構えることができなくて、ずっとそわそわしていました。
 
加えて再び来るであろう検温タイムで、また38度台を記録してしまったらどうしようという不安。 

特に何かするわけでもなく、ぼうっと病室の窓から空を眺めていました。
 

8時50分に手術着に着替え、用意していただいた医療用弾性ストッキング(着圧ソックス)を履いて待機。
 
9時になると、看護師さんが点滴をしてくださいました。 
 
 

再び検温タイム。

 
緊張の検温タイムです。
 
結果は……
 
……38.8度。 
 
どんなに「体調は悪くありません」と言っても、この体温。
 
もう言い訳は通用しません。 

看護師さんがついに、動きました。

急遽、PCR検査。

 
「熱が高いので、PCR検査をします」
 
え……?うそでしょ……?
 
絶対にコロナにはかかっていない自信がありましたが、足掻いたところで体温は38.8度。
 
普通は誰もがコロナを疑いますよね。
 
白衣の上に防護服を纏った看護師さんが、PCR検査の準備をしてくださいました。
 
私の鼻の奥深くに綿棒を入れ、検体を採取。
 
「検査結果が出るのに、1時間かかります。検査結果によっては、手術が中止になる場合もあります」 

手術中止……?!そんなことってあるの……?!

もしかして……入院したのに手術なしで強制退院ってこと……?
 
愕然としてしまいました。

手術は10時30分の予定ですが……この時点で9時30分。
 
PCR検査結果が出るのに、1時間。
 
どう見積もっても手術予定時間には、間に合いそうにありません。 

今日中に手術できるのかな……?空きはあるのかな……?

どんどん不安になっていきました。

手術の付き添いのため待合室で待機している夫には、この不穏な状況を連絡。
 
その後改めて看護師さんが、夫に説明してくださったそうです。

手術決行か。手術中止か。

呆然としながらその時を待ちました。

 

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