♯26 便意を自由自在に操る女【入院初日3】

2023年12月18日月曜日

入院中

夕食後は暇を持て余す。

 
18時に夕食、18時30分には食事を終えてしまったので、21時の消灯まで全くすることがありません。
 
本当はお風呂に入りたかったのですが、この日は既に予約でいっぱいで入れませんでした。残念。
 
汗ばんだ身体を一刻も早く清めたかったので、持参したボディーシートで身体を拭きました。
 
そして洗顔と歯磨きをしようと思い、入口横にある洗面台に立ちました。
 
二人部屋には備え付けの洗面台があるのですが、少し手狭です。
 
シンクが浅いので油断して全力で洗顔をしたら、お水が床に飛び散ってべしょべしょにしてしまう可能性がありました。
 
(画質が荒くて申し訳ないのですがこういったタイプの洗面台です)
 
ですのでいきなり洗面台で洗顔はせず、まずはメイク落としシートで念入りにメイクを落とし、ボディーシートで顔を拭いてから、洗顔と歯磨きを済ませました。

洗面台が少々低いので、かがむ時に腰にきます……。
 
ところでどういう訳か、この日夕食後から突然ふくらはぎが浮腫んでパンパンになってしまいました。
 
今日一日ほとんど動かなかったからでしょうか。
 
持参した高圧タイプの着圧ソックスを履いたり、ストレッチをしましたが、全く効果なく。
 
こんな時はところお風呂でマッサージしたいなあと思いましたが、そういうわけにもいかず。
 
1日浸からないだけでこんなに辛いんだなと寂しい気持ちになりました。
 
私のお風呂の時間は、手術当日の朝一番!早く入りたい!
 

21時に消灯。

 
(冷蔵庫です)
 
ベッドの上でぼうっとしていたら、いつの間にか消灯時間の21時になってしました。
 
普段21時に寝ることがないので、なんだか不思議な気持ちです。
 
消灯を知らせるアナウンスが流れた後、廊下の電気が消えました。
 
お部屋の電気はまだ点いていますが、それもこの後予定されている浣腸タイムが終われば、電気が消えます。
 
 

21時以降は食べ物は禁止。

 
飲食に関してですが、21時以降は食べ物は禁止。
 
飲み物はお水か経口補水液であれば、翌日の朝8時までOKでした。
 
私は経口補水液が苦手なので、自販機で購入したお水(500mlを2本)にしました。
 
翌日に就寝中に飲んだ量を看護師さんに知らせるので、飲んだ量が一目でわかるように飲料はペットボトルがおすすめです。
(飲み干したペットボトルは捨てずに、看護師さんのチェックが終わるまではベッドのテーブルに置いておきます)
 

便意を自由自在に操る女。

 
消灯後は、浣腸タイム。
 
看護師さんが浣腸をしてくださいました。

術前に浣腸をする理由は、 以下の通りです。
 
1.直腸内に残っていた便が体外に出ることによる術野の汚染防止。
2.術後感染防止のため。
3.直腸内の便貯留は術中の手術操作の妨げとなるので、直腸内を空にするため。
 
浣腸をしてもらうため、ベッドに横向きになり、身体を丸くしてズボンを下ろします。
 
あとは看護師さんに身を任せます。
(お見苦しい体勢なので、看護師さんに申し訳なさでいっぱいでした)
 
すると数秒後にすごく温かい(むしろちょっと熱い?)液体が、お腹の中に一気に入り込んできました。
 
私は便秘体質なので浣腸は慣れているのですが、市販の浣腸よりもはるかに量が多い!
 
「こんなにお尻から液体って入るんだ……」 とびっくりです。
 
全部液体が入り終わった後、じんわりとお腹が温まって、少しむずむずしてきました。 
 
「すぐにお手洗いには行かず、できれば10分くらいは我慢してくださいね」と言われました。
(便が出ず液体だけ出ても、問題ないそうです)
 
全然大丈夫!我慢できます!
 
実はとてもくだらない自慢なのですが、 私は何故か、浣腸を我慢できる体質です。
(1時間は普通に我慢できます)
 
同室の方も同時に浣腸をしていたのですが、その方がすぐにトイレに直行する一方で、私は無敵。
 
私の腸は、全く動じません。
 
一応便意はあるにはあるのですが、緊急性はありません。
 
「今はまだ出さなくてもいいかも。もうちょっと待とうかなあ」と余裕がある感じです。
 
腸内の便をきっちり出したかったので、 1時間は様子を見ることにしました。
 
その間に看護師さんが「便は出ましたか?」と確認に来られたのですが、「まだです!」と報告すると、すごく驚かれました。
 
本当に、私自身も驚いています。
 
便意待機中は、お手洗いすぐ横の待合室で、雑誌等を読んでいました。
 

一睡もできずに朝を迎える。


 (廊下です)

21時に浣腸タイム、22時にお手洗いを済ませ、ようやく自分のベッドに戻りました。

消灯時間が過ぎてもスマホを触れたので、SNSを徘徊したりしました。
(スマホの光等で同室の方に迷惑をかけないように注意です)

そして23時頃に寝ようと目を瞑ったのですが……
 
全く眠れない。
 
実は二人部屋の入り口にはドアがなく、カーテン。
 
仕切るものが何もないので、廊下の音や他の部屋の物音や話し声が丸聞こえなんです。
 
ピッピッという規則正しい機械音がずっと頭の中で鳴り響き、思った以上にシビアな睡眠時間でした。
 
特に困ったのが、どなたかの喚き声。
 
どこのお部屋の方かはわかりませんが、夜通しずっと騒いでいて困りました。
 
事情があるのだと思いますが、これは大きな声でワーワー騒がれるのはなかなかきつかったです。

看護師さんが何度も注意をされていましたが、それでも一向に声は止まらず、大変でした。
 
明日の手術に備えて少しでも寝よう寝ようと思っても、 色々な音が気になってしまい、もう眠れませんでした。
 
こうして一睡もできずに、私は翌朝を迎えました。
 
 

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