♯18 気付いたら3年?【卵巣嚢腫を3年間経過観察】

2023年12月2日土曜日

入院までの経緯

なんやかんやで3年経過。

 
2019年4月に卵巣嚢腫と診断され、2019年5月にディナゲストを服用開始。
 
それ以降は84日分(168錠)のディナゲストがなくなると、 婦人科へ行っていました。
 
すぐに手術をせず、当分はディナゲストで治療することを選んだ私。
 
当初は婦人科へ行く度に「今日はいつ手術を提案されるのだろう……?」とビクビクしていました。
 
しかし医師から手術を提案されることもなく、毎回「経過観察続けましょう」と言われました。 
 
ホッとする一方で、「手術を提案してくれないのだろう……?」と不思議でした。
 
もしかしたら医師には、手術を受けたくないという私の気持ちが伝わっていたのかもしれません。

この3年間、卵巣嚢腫のために私がしてきたことは、 3か月に一度婦人科に行き、内診をして薬を処方してもらう。
 
これだけです。
 
この状況は絶対に良くないとわかっていましたが、私はついつい甘んじてしまいました。
 
仕事や諸々を理由に手術を遠ざけてきましたが、私が手術を先送りにしている理由はただひとつ。
 
手術が怖いから。
 
一度手術のことを考えると冷や汗や動悸が止まらず、ドキドキして眠れない日々が続き、体調を崩すことがよくありました。
 
ですから医師に「ディナゲストを飲んで、経過観察を続けましょう」と言われると、「今回も手術を提案されなくてよかった」と、すごくほっとしました。
 
いつまでも腫瘍を放っておけるわけないのに、私は甘えてしまいました。
 

手術から逃げていた私がついに手術を決心した理由。

 
経過観察に甘んじて早3年。転機は2022年3月のことです。
 
地元に帰省した私は、友人に会いました。 

その時友人に、「つい最近、卵巣嚢腫で入院してたんだ」と報告を受けました。

2022年の2月。仕事帰りの友人は、地元の駅で突然意識を失い救急車で運ばれたそうです。
 
その日友人は朝からお腹がズキズキと痛く、下腹部に妙な違和感を感じたそうです。
 
痛み止めを飲んでも一向に痛みは良くならず、むしろ痛みはどんどん増していき、立っているのも辛い状態にまで悪化。
 
止むを得ず仕事を早退。その帰宅途中に、倒れて救急搬送。

卵巣嚢腫茎捻転と判明して、緊急開腹手術を受けたそうです。

健康が取り柄の友人は倒れるまで卵巣嚢腫の自覚症状は一切なく、手術して初めて自分が卵巣嚢腫だと知ったそうです。
 
この体験を聞き、私は「私も卵巣嚢腫茎捻転になる可能性があるかもしれない……」とゾッとしました。
 

卵巣嚢腫茎捻転とは?

 
"卵巣のう腫が発生した場合には、子宮とつながっている部分でねじれることがあり、これを卵巣のう腫茎捻転と呼んでいます。一般的には、卵巣のう腫が5~6cm近くになると茎捻転を起こす危険性があるといわれていますが、これ以下の大きさや、逆に10cm近くになった大きい卵巣のう腫でもねじれることはあります。茎捻転を起こした場合の主な症状は、お腹の痛み(下腹痛)です。ねじれかけても元に戻ることもあるといわれ、その場合には痛みはいったん治まりますが、完全にねじれてしまうと、卵巣に血液が届かなくなり、壊死(組織が腐ってくる)を起こします。激痛となって救急車で運ばれてくる場合も少なくありません。"
 
 

3年の経過観察を経て、ついに手術を決意。

 
2022年5月の連休明けに、医師に「手術を考えています」と伝えました。
 
私が通っていたクリニックは入院設備がないため、近所の大学病院に紹介状を書いて頂きました。
 
紹介状に期限はなく、好きなタイミングで行っていいとのことだったのですが、 時間を置くと決意が鈍るかもしれないと思い、翌日に大学病院に行くことにしました。

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